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場所・ひと・時間の個性をつくる
建築の設計で最も大切なもののひとつにオリジナリティ(独創性、個性)があります。私は、「場所」、「ひと」、「時間」の個性からオリジナリティが自然に引き出されるような設計が理想と考えています。
 「場所」すなわち環境条件は建物の特性を引き出す最初の手がかりです。敷地を訪れた瞬間アイデアが生まれることも多いものです。また、一般に負の条件と思われる環境がかえって斬新な個性を創出することもよくあります。
 一方、建物には使うひと、住むひとの個性が表出されるべきです。自分たち固有の個性あふれる空間は体験するひとを元気にし、精神を健康にします。住宅のような個別の設計においても、また大規模建築の設計や街づくりのような関わる人々が多数にわたる場合でも、同じようにできる限り深く広く関係者とコミュニケーションを図り、ひとの個性を引き出す設計をしたいと思っています。
建物の生命は、建設工事の完成で終わりではありません。企画・設計から工事完成まではその序章であり、完成後に長い使用期間があります。この期間での使われ方、メンテナンスのあり方などは設計時に考慮すべきもう一つの個性です。建物の目的、ライフサイクルをふまえ、「場所」、「ひと」の個性と総合して時間の個性がつくられ、あるべき空間に関し様々な発想の展開が可能になると思います。

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